Berlin Note 音楽雑誌、ポータル・サイト、CDのライナーノーツなどでお馴染みの音楽ライター、
浅沼優子さんのベルリン・レポート的コラム
2013/5/17

"Berlin Note" #32『Function Japan Tourなど』

こんにちは!またもやすっかり間が空いてしまいましたが、その間にやっとベルリンにも春がやって来ました。今年の冬は本当に長かった… さすがのベルリナーたちも「いいかげんにせいっ!」と雪に向かって吠える状況が4月半ばまで続きましたが、このところお天気で最高の気候です。

前回のBerlin Noteでも書いた通り、散々お世話になった東京のクラブelevenが今月末に閉店のニュースに先週からがっくりうなだれていますが、そのことについてはまた改めてゆっくりどこかに書きたいと思います…

日本のゴールデンウィークと同じ頃、幼なじみを訪ねて数日ロンドンに行って参りました。いくつかのパーティーやイベントに行ったんですが、中でも面白かったのが、まずSounthbank Skate Parkの取り壊し反対パーティー(?)。テムズ川の西側に位置するSouthbankの文化複合施設内にあるスケートパーク、かなりの歴史を感じさせる場所ですが、この度Starbucksの建設が決まり移転せざるを得なくなったとか。それに反対する署名集めを目的としたイベントがあり、友人がDJをしていたので遊びに行って来ました。Bank Holidayの夕暮れ時にガンガンレゲエが流れる中、ちびっこからおっさんまで多様なスケーターが思い思いにスケートし、周囲に集まった人たちもそれを眺めたり、音楽に合わせて踊ったりしていて、とてもいい雰囲気でした。年期の入ったグラフィティがいい味出してるスケートパーク、こういう場所こそ残しておいて欲しいなぁ。


もうひとつとても興味深かったのが、2010年に亡くなたジャズ・ドラマー、Steve Reidの功績を讃え、彼のように病気で苦しむミュージシャンをサポートする基金、Steve Reid Foundation(http://www.stevereidfoundation.org/)主催のワークショップを見学したことです。Steve Reid Foundationの発起人はあのGilles Peterson。それに賛同する基金の役員にはFourtet、Theo ParrishFloating Points などが名を連ねています。今回の募金集め目的のワークショップ「Experience of Creation」の講師はTheo Parrish。定員50名のセッションで、目の前で曲の制作方法を実演して見せるというもの。これまで制作方法についてはほとんど明かしたことがない人だけに、かなり貴重なものでした。会場にはGillesさんも来てましたねー。これについては、次号Sound & Recording誌にレポートしますのでお楽しみに。

このSteve Reid Foundation、まだあまり知られていないと思いますが、素晴らしい趣旨の基金なので、興味の湧いた方はぜひサイトをご覧になってみて下さい。オンライン募金もこちらから可能です:
http://www.stevereidfoundation.org/#2f3/custom_plain
私も会場で30ポンド募金してきました。

ちなみにこの日は、ロンドンの名レコード店、Sou nds of the Universe(http://www.soundsoftheuniverse.com/)に寄ってから行ったので、全然持っていなかったSteve Reid作品を数枚購入しました。会場に着いたら同じCDがだいぶ安く売られていたというオチ付きでしたが… いいお店なので、それに貢献したんだと自分に言い聞かせております。

Theoといえば、唐突に新レーベルを始めて、1枚目の作品がリリースされたばかりですね!Wildhearts Recordingは、Sound Signatureよりもさらに幅広い音楽を扱い、より実験的な作品をリリースしていくレーベルにするそうです。第一弾は、Tony Allenとの共作!ロンドンのRed Bull Music Academyスタジオで制作されたという2曲、確かにいつものダーティーなデトロイト節ではなく、ややUKの空気を感じさせるモダン・ソウルに仕上がっております。これは新境地かも。今後の展開が非常に楽しみなレーベルであります!

さて、今週のニュースは、Functionの来日ツアーです!先日Ostgut-Tonからリリースしたアルバム『Incubation』、かなりカッコ良かったんですが皆さん聴かれました!?Function本人の洗練されたテクノ・サウンドも素晴らしいですが、ミックスを手がけたTobiasのセンスも光っているのではないでしょうか?「鳴り」が勝負のこの音楽、ミックスのバランスもドンピシャでさすが分かってらっしゃるぅ〜!という感じがしたのは、気のせいではないはず。今回は一応リリースを記念したツアーになっています。リリース繋がりでは、Sandwell DistrictFabricも出ましたね。これも冷た〜くてカッコいいテクノ・ミックスでした。どうやらSandwell Districtとしての活動には終止符を打つらしい彼ら。これが最後の作品になりそうです。

そんなこんなで今後の動きも気になるFunction、ツアーの日程は以下の通りです。ぜひお近くの会場まで足をお運び下さいませ〜!

5/17(金)@ 東京Liquidroom
Liquidroom & Ostgut-Ton present FUNCTION "INCUBATION" Album Release party with Special Guest NOBU
http://www.liquidroom.net/schedule/20130517/14189/

5/18(土) @ 京都府民の森ひよし
The Star Festival 2013
http://www.thestarfestival.com/

5/25(土) @ 名古屋Mago
Black Cream feat. Function
http://club-mago.co.jp/pick-up-party

さらにもうひとつツアー情報を。
6月にはMarcel Dettmannの来日が決まりました!現在2公演が決まっていますが、もしかしたらもう一公演追加になるかも…

6/21(金)@ 東京Liquidroom
6/22(土)@ 大阪Circus

お近くの方はカレンダーにメモしておいて下さいませ!

さらにさらに、そろそろ告知されると思いますが、7月にはベルリンで最も注目される次世代テクノ・アーティストの一人、Rødhåd(レッドヘッドと読みます)も日本に行きますよー!先日彼のスタジオ取材をしてきました。こちらも次号の『Sound & Recording』に掲載される予定ですので、チェックしてみて下さい。このスタジオ、外から見ると地味〜なビルなんですが、なんと隣の部屋がBen Klock、その斜め向かいがDVS1、さらにDustin ZahnやRoman Lindauも別のフロアにスタジオを構えているという、とんでもないテクノ・ビルでした!そういう恵まれた環境ならインスピレーションも湧きそうだし、モチベーションも上がりそうですよね。

 








2013/2/26

"Berlin Note" #31

ここんにちは!現在ベルリンのちょうど地球の真裏(?)、オーストラリアにおります。両親がこちらに住んでいるので、
「里帰り」が遠くて大変ス。先週のツアー・アテンド業務で疲れ切って転がり込み、つかの間のリラックスを楽しんでいるところです。

先週は、BerghainレジデントのNorman NodgeTobiasの来日ツアーでした。メインの公演は東京elevenの3rd Anniversaryパーティー!
2/15(金)に開催され、それに合わせて私も一時帰国。朝早い便で成田に到着するのを迎えに行ったり、スケジュール的には相当ハードでしたが、
パーティーの内容も雰囲気も素晴らしく、報われる思いでした!その前日のRYOSUKE君&NormanのDommuneも楽しかったです。
Elevenでは色んな人にも一気に会えましたし!改めまして、eleven3周年おめでとうございます!!
4年目も応援しております♪引き続きよろしくお願いします!!

NormanとTobiasのツアー・アテンドは今回が初めてでしたが、Tobiasは最近娘さんが生まれたばかり、Normanは息子3人のお父さん、
とすっかり落ち着いたおじさま二人だったので(といっても、意外にNorman若くてまだ40歳いってなかった!)、スケジュールはハードでしたが、
全くストレスのないアテンド業務でした。ご存じNormanは本職が弁護士という異色DJ。Tobiasも主にスタジオでのミックスやプロデュース
といった裏方仕事に従事しているからか、一般的なテクノ・アーティストのイメージとはだいぶ異なる二人でしたが、さすがブース/ステージに
上がると生活感を感じさせないストイックなプレイで、そのギャップにヤラれますた〜!さらに、Norman先生はかなりオチャメな一面も… 
リハ中のTobiasのステージに飛び乗ろうとして両スネを強打(笑)。いや、結構笑えないくらいの流血&腫れっぷりで、
「ちょっと〜、何やってんの〜!!」とお母さん風に突っ込み入れてしまいました。実はelevenでのプレイ中は相当痛かったんじゃないかと
思われますが、そんな素振りは見せず、クールに振る舞ってましたね!実は私もそんなNormanを全然笑ってられないくらいのズッコケっぷりを
見せてしまったんですが… なんとリハ到着時に、あの入口の黒くて長い階段をかなり上の方で踏み外し、ゴロゴロゴロ〜〜!っと転落しましてん。
奇跡的に少しの打撲で済みましたが、正直宙に浮いた瞬間「う、これはマズい」と思いました。久しぶりにすってんころりんと派手に
転びましたぁー。未だに体中アザだらけです。Tobiasには「YukoもNormanも怪我して幸先悪い」なんて心配されましたが、お互い
大したことなくて本当に良かったです。

心残りは、4時スタートだったNOBU君のプレイを少ししか聴かずに、翌日に備えて帰らなければならなかったこと。
パーティーの裏方の仕事で楽しいことも多々ありますが、やっぱり何も考えずに遊びに行くのが一番楽しいですよね〜!
この鬱憤は3/9の千葉Future Terror (http://www.futureterror.net/news/future_terror/future_terror.html)にて晴らさせて頂きます!


さて、その前にもう一仕事ございます。3月の頭にベルリンから今度はSteffiとVirginiaが来日しますよ!Steffiは既にお馴染みですよね?
昨年のLabyrinthでも圧巻の姐御プレイを披露したと聞いております。まあ、かなり頻繁にPanorama Barに行っているワタクシではありますが、
レジデント勢で一番勢いを感じるのが姐御ですね。最近はかなりテッキー(といってもデトロイト臭濃いめ)でドライブ感のあるスタイルが多く、
姐御ならではの骨太さに磨きがかかっております。VirginiaはDJとしては初来日になるので、まだ日本ではあまり馴染がないかもしれませんが、
この曲のヴォーカリストです:

Steffi feat. Virginia 「Yours」

私ももともとシンガーと認識していたんですが、実はDJ歴も長かったんですね。最近はレジデントとしてPanorama Barでも月に一度は
やってますし、ほぼ毎週末現場をこなしているので、初めての日本でのプレイも張り切ってくれると思います!
彼女は私が何度か聴いた限りだと、オールドスクール・シカゴ・ハウスがお好きなようですよ。かなりジャッキンな感じになるかも…
そんなVirginiaは、(私もつい数日まえにFacebookで知ったんですが)Ostgut-Tonから4月にEPを出すらしく、プロデューサーとしての
活躍にも注目が集まりそうです。

二人の実力派姐御、ぜひご体験下さい〜!!
来日ツアーの予定は以下の通りです:

2/28(木)Steffi & Virginia w/ Kez YM @ Dommune
http://www.dommune.com/
3/1(金)We Love Music feat. Steffi & Virginia @ 大阪Onzieme
http://www.onzi-eme.com/event/201303/1359
3/2(土)Sound of Panorama Bar feat. Steffi & Virginia w/ Nagi @ 東京eleven
http://go-to-eleven.com/schedule/detail/843/2013/3

SteffiのDJを聴いたことがないという方には、こちらのBoiler Roomでのセットがおすすめです!もう1年半前になりますが、この夜のセットは
めちゃ良かった!!彼女のテクニックと幅の広さが分かるのではないでしょうか。

Steffi @ Boiler Room Berlin

では、ついでに今後の来日情報もドドッとご紹介。カレンダーに書き込んでおいて下さいませ!

4/19(金)Ben Klock @ 大阪Joule
4/20(土)Ben Klock @ 東京eleven
4/21(日)Ben Klock @ 長崎Orb
5/5(日)Barker & Baumecker @ Rainbow Disco Club
http://www.rainbowdiscoclub.com/tokyo/

 



あと、最後になりましたが、前回触れた朝日新聞取材のご報告を、遅ればせながら… もともとは宮崎記者の取材コーディネートだけする予定だったんですが、私も取材してもらっちゃいました。
手前味噌で恐縮ですけども、インタビューがデジタル版に掲載されましたので、読んでいない方はこちらから読んでみて下さい。

「問題解決に積極参加を」 在ベルリンの浅沼優子さん

宮崎記者が見たベルリンのクラブシーンについてはこちらの記事にまとまっています:
「観光資源」の地位確立 クラブ文化の先進地・ベルリン

こういった縁もあり、風営法問題には何かと関わる機会が多いのですが、先日は、「レッツダンス法律家の会」(http://dance-lawyers.com/)の勉強会にお誘い頂いたので少し同席させて頂きました。
これは、現在の風営法に問題があると認識し、法改正を求める有志の弁護士さんたちの会です。通常の弁護士業務の外で、ボランティアで活動されている方々。ダンスする権利やクラブ・カルチャーを守るために、
大変な時間と労力を費やして下さっています。この日は、20日に行うという議員会館でのロビー活動の打ち合わせが主なトピックでしたが、こんなにも熱心に取り組んで下さっているのを知って頭が下がる思いでした。
20日も朝から夕方まで、議員さん一人一人に問題を訴え、支持をお願いする働きかけをして下さったようです。私も東京にいたら、微力ながら同行して協力させて頂きたかったところですが、叶わず… 
残念でしたが、みなさんのロビー活動の様子は、また宮崎記者が紹介してくれていました。

「クラブ」関係者、国会でロビー活動 風営法改正求め

サルサやタンゴ、社交ダンスの関係者の方たちはこうした活動にも積極的に協力しているのに対し、クラブ関係者はなかなか動いてくれる人が少ないのだとか。
私もクラブ・カルチャーの恩恵を受けて日々生活している者として、どうにか貢献したいと改めて感じました。

既にご紹介していますが、改めて、レッツダンス署名推進委員会及びレッツダンス法律家の会に関して、詳しくはこちらをご覧になってみて下さい。

http://www.letsdance.jp/





2012/12/28

"Berlin Note" #30

こんにちは!またご無沙汰してしまってすみません!この一ヶ月ほどめちゃくちゃ忙しかったデス… 珍しく遊ぶ時間も削って働いておりました!
けっこう頑張ったので、そのいくつかご紹介します。

まず、前回書いたフィンランドのVladislav Delayさん取材、なんと『Sound & Recording』誌1月号(http://www.rittor-music.co.jp/magazine/sr/)の表紙に
なっちゃいました!雑誌の仕事はかれこれ結構長くやっておりますが、自分が撮った写真が表紙になったのは初めてでございます。
日本にいる間は書くことと喋ること(インタビュー/通訳)が仕事だったんですが、ベルリンに来てから写真も撮影しなければならないことが多く、
今後も増えそうなのでもう少しいいカメラを買って、写真の腕前を上げたいなと思う今日この頃。2013年の課題のひとつにします。

既に発売中のこの号の『Sound & Recording』には、ベニー・シングスのスタジオ記事と、Beat Makers LaboratoryというコーナーでOstgut-TonBarker & Baumeckerのスタジオ取材もしております!取材後、Barker & Baumeckerの『Transsektoral』が各重要メディアの2012年のベスト・
アルバムにランクイン(RA 10位 http://www.residentadvisor.net/feature.aspx?1704、XLR8R 6位 http://www.xlr8r.com/features/2012/12/xlr8rs-best-2012-releases-part-t)して嬉しいデス!
まだリリースは少ない彼らですが、どんなスタジオで作られたのか、ぜひ覗いてみて下さいね。

次にやったボリューム満点の仕事は、Derrick Mayのインタビューです。もうMaydayさん取材は何回やったのか分かりませんが…
今回はコンピレーション『Beyond The Dance: Transmat 4』の発売に合わせて、レーベルTransmatの歴史に限定して、
じっくり2時間喋り倒して頂きましたよ。ちょうどDerrickが日本に滞在中でこちらはベルリン、Skypeで会話という妙なインタビューでした。
実際にインタビューする前は、もう今更聞くことあんまないよ… と正直思っていたんですが、よく考えたらレーベル・オーナーとしての話は
あまり聞いたことがなく、私自身も面白いエピソードばかりでした。改めて、ダンス・ミュージックの一時代を定義づけたといえる偉大な
アンセムの多さに驚き、またデトロイトの若い世代の多くの才能にチャンスをもたらしたのみならず、世界各地の知られざる才能に発表の機会を
与えた素晴らしいレーベルだと思いました。新たなコンピレーションも、有名曲メドレーにすれば売り易かったであろうところを、あえてそういう
曲は外し、新人の新曲を多く収録しているところにも、そのスピリットが表れているように思います。結局かなり長編なインタビュー記事になり、
こちらはWax Poetics Japan 25号 (http://www.waxpoetics.jp/)に全10ページに渡って掲載されますので、ぜひどうぞ。12/30日発売です!

デトロイトもののコンピレーションといえば、少し前に発売されたJeff Mills『Sequence: A Retrospective Of Axis Records』
日本盤のライナーの和訳もしました。

どちらもまだ商品サンプルを頂けてないですが、豪華な仕様になっているようなのでまだチェックしてない方はぜひ。


そして、話をデトロイトからベルリンに戻しまして… ごっついベルリン特集を『Groove』誌で担当させて頂きました!
12/28発売のWinter 2013号に、25ページに渡って「今、ベルリンで起きていること」という特集が掲載されます(http://www.rittor-music.co.jp/magazine/gr/)。
そのうち20ページくらい私が取材/執筆/撮影/コーディネートしましたぁ〜。さすがにこれだけまとまった
ものを3週間くらいでやるのは本当に大変で、久々に連日寝不足が続きましたが、かなり納得のいくものが出来たと思います。

今回は企画段階から色々提案させてもらい、「今」にフォーカスした内容にしました。既に知られているベルリンではなく、現在進行形の
リアルな姿を知ってもらいたいと思い、新しい世代や裏方でシーンを支える人たちを紹介しました。かといって日本では全く知られていないような
アンダーグラウンドに偏らないよう、自分の好みを押し付けないよう、バランスを考えたつもりです。ベルリン出身の人も、長くベルリンにいる
移住者も、比較的新しく移って来た人や一時的な訪問者にも登場してもらいました。
それでももちろん、全てを網羅することは出来ないので、ごく一部を紹介したに過ぎませんが… 私個人にとっても、これまで部分的に紹介してきた
ものや、感じて来たことの、現時点の集大成のような特集になったので、Berlin Noteを呼んで下さっている方には興味深い内容になっていると思います。
立ち読みでもいいので(って書いたらRittor Musicさんに怒られますね!)、本屋さんで手に取ってみて下さい!


そこでも紹介しましたが、現在ポストBerghain的テクノ勢力といえばGrounded
TheoryとDystopianクルーですが、そのGrounded Theoryが来月Japanツアーをします。
このパーティーのレジデントであり、Do Not Resist The Beat! などのレーベルも
運営していて、PrologueからもリリースがあるMilton Bradleyは沼子的にもイチオシ
であります!パーティーのオーガナイザーで、レジデントDJ/プロデューサーとしても
活躍し始めたHenning Baerも若手注目株。実に頑張っていて、私の好きな、Hard Wax
スピリットを受け継ぐ硬派なテクノの世界観をベルリンで守ってくれている存在です。

その二人が揃って来日し、以下のようなスケジュールでプレイするそうなので、
ぜひチェックしてみて下さい。特にelevenは、11月にベルリンの空気をいっぱい
吸い込んで、プレイも大好評だったGonno君が共に出演です。

2013.1.10 木 Grounded Theory @Dommune
2013.1.11 金 individual × Pulse presents K209 New Year's Show Case @名古屋MAGO
2013.1.12 土 Grounded Theory Night @東京eleven
2013.1.13 日 SOLARIS -New Year Party- featuring Grounded Theory @大阪G2

私は今週金曜日にかなりベースが効いていそうなGrounded Theoryがあるようなので、
そちらに一足先に参加してきますっ!


そしてそして、先週後半は急遽意外なお仕事依頼が舞い込みました。朝日新聞の取材コーディネートです。実は私の大学時代の親友がもう10年ほど記者をやっており、ここ数ヶ月風営法問題の報道を続けています。
大阪本社社会部に所属する彼女。そもそも、今年のGWにMarcel Dettmannのツアーをやった際に会い、私が大阪でのイベント開催の難しさ(その際のパーティーも、深夜の開催だったので会場を公開せず、
問い合わせて来た方にだけ知らせるという方法で用心深くやったのでした)を話したことがきっかけになったようです。その後彼女は関西のみならず、東京にも足を運んでクラブ/ダンスの関係者や警察署などにも
取材をし、何度か記事を書いてくれています。もちろん私が頼んだわけではなく、彼女は元々クラバーではないので、純粋に社会問題として関心を持ってくれたようです。『踊ってはいけない国、日本』
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309246017/)に私が寄稿した、ベルリンのクラブ・コミッションに興味を引かれたそうで、ぜひベルリンに実際に来て取材をしてみたいとの相談を受けました。
急遽それをアレンジし、せっかく来るならと、ベルリン市議会に設置されたMusic Board(音楽委員会?)の担当者やベルリン観光局、日本に多くのアーティストをブッキングしているエージェントなどの取材アポを
取り、インタビューに同行しました。

ベルリンにとってクラブ・カルチャーとは何なのか、街や社会のあり方がどのように表れているのか、どのような問題がありどう対処しているのか、そこから日本が学べることは何か… 異なる立場の人たちから刺激的な
話を聞き、実際にこちらのクラブも体験してもらい、慌ただしくも充実した4泊5日を過ごしてもらいました。その様子は彼女、宮崎園子記者のツイッター(https://twitter.com/sonoko_miyazaki)でも触れられて
いましたし、朝日新聞が試みているSNSを利用した企画、ビリオメディア(http://www.asahi.com/special/billiomedia/)の取材日誌でも読めるかもしれません。

実際の新聞記事は、新春特集として年明け早々に掲載される予定だそうですので、注目していて下さい。

宮崎記者とは5年前のお正月2日に、共にシンゴ☆西成の取材に大阪は西成の越冬闘争に行って以来のコラボでした。そのときも、私が大阪に素晴らしいラッパーがいる、と彼女のシンゴ☆西成の話をしたところ関心を
持って取り上げてくれました。お互い文字を書いて人に伝えるという仕事をしながら、普段は滅多に交差することのないフィールドでやっていますが、こうして同じ問題意識を共有して一緒に仕事が出来るのは嬉しいし、
お互いの仕事の共通点や全く違うところなども見えてとても刺激になります。超ニッチな世界でニッチな情報を伝えている私と、800万部(世界でも第二位の発行部数を誇る全国新聞らしいです。一位は読売新聞。)の
読者を相手にしている彼女。「出会いは大学の入学式の日にたまたま隣の席になったことだったよね〜、まさか16年後(歳バレるか。笑)にベルリンで一緒に仕事するとは想像もしなかったよね〜」なんて話しながらの、
楽しい時間でした。大きなフィールドで活躍する親友の姿にもとてもインスパイアされ、やる気をもらいました。あれをまとめる(新聞は本当に少ない文字で簡潔に情報を伝える書き方をしなければならない)作業は
大変だと思いますが、いい記事を期待しています。

さて、私はというと年末までに片付けなければならない大きな仕事がもひとつ残ってます… それを死ぬ気で頑張らなければ!

では、今年はちょっと更新がまばらになってしまいましたが、読んで下さってありがとうございました。来年も面白い情報をお届けできるよう、精進いたします。

みなさま、よいお年を!





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